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いよいよセルを扱います。
生セルは素手で触ると絵の具が乗らなくなるうえ、指紋が目立ちます。
常に手袋をして触ります。
利き手のほうの手袋の、親指 人差し指 中指の先の部分を切りおとします。
するとこんな感じにペンが持ちやすくなるとのことです。
真夏に室内で手袋、が意外と結構きつかったです・・・(´Д`)
とうとう生セルを袋から出します!
つるっつるのつやっつやです!
このつるっつるのつやっつやを原画に重ねます。
まずは黒で主線をトレスしていきます!
笑われるかもしれませんが
ほんとうにセルってやつはつるつるでペンがすべってしまって
びっくりするほど失敗してセルを3枚ダメにしました。
あと絵の具の固さも、ちょうどいいテクスチャーになるまで水を足したりしないと、
ペンからインクが落ちていかなくて線が引けなかったり、
水が多すぎて、黒で線を引いたものの向こうが透けてみえたり、
色々考察することがあってここでかなり消耗しました・・・。
3枚のセルと長い長い時間を犠牲にやっとあがった
主線です!
ですが・・・
途中で降って湧いた、「金髪の主線は黒より茶色がいいのではないか」
という欲求から、後に新しいセルに今度は髪の毛だけ主線を茶色にして、
主線全部トレスし直しました。
主線が終わったので、
あとは明るい部分と影の部分の境目を描いていきます。
つけペンに絵の具をつけて主線と同じようにいきます。
主線と同じく、絵の具の固さで延々と悩み続けます。
そしてこれがセルの表に描く分すべてが完成したものです!
髪の主線は茶色バージョンです!
絵の具はこの表の線をガイドに裏からぬるので、
表に描いた線が見栄えのすべてのようです。
完成度はこれで決定したと言っても過言ではないくらい、後戻りできないところです。
ここで修正できるところはすべて修正します。
すべての印象がなるべくシャープになるよう
線の入りや抜きを爪楊枝で削ってとんがらせたりもします。
